食虫植物が昆虫を引き寄せる手段

歌手の森進一さんの歌では、昆虫が「男」」で花が「女」です。この発想は、日本人だけではないようです。
35年以上前に映画が完成したにも関わらず公開されなかった「Journey thorugh the Secret Life of Plants(1979年)」のサウンドトラック(音楽トラック)がレコードにプレスされ「シークレット・ライフ」名でリリースされました。スティービー・ワンダーの長大作です。LP版2枚で、曲は無国籍風です。一部日本語が入っていて、ロサンジェルス在住日本人の少年少女の合唱があり、当時子どもの「西田ひかる」さんも歌っています。彼女はその後帰国子女女優として活躍しています。この楽曲に日本名「食虫花と虫」があって、情けないダミ声の昆虫に扮した声色で歌うのがスティービー・ワンダーです。最後に食われてしまいます。音だけですが、明らかに食べられた音がラストでした。
アメリカ人の感性でも、昆虫が男のようです。そして、無国籍風作品にそれを示していることから、この感覚は国際標準と考えているのでしょう。

 

昆虫と花

食虫植物が昆虫を引き寄せる手段は「花」とは幾分違っています。花の場合、可視外光線で見ると、「蜜」のありかを昆虫に知らせる模様になっています。食虫植物も花を咲かせますが、これは、交配、繁殖のための器官で、昆虫を集める原理は他の植物と同様です。ところが、栄養源として昆虫を捕らえる器官には「甘い香り」のみで誘います。まさに「ハニートラップ」です。

20年になるでしょうか、ある自衛官が中国の都市、上海の歓楽街で「ハニートラップ」にかかって、ちょっとした(大きかったかな)事件がありました。本音、この手の罠ならかかってみたい感、ちょっとあります。
私にも多感な時期がありました。中学生でした。夏木マリさんの「絹の靴下」、あれには参りました。あの指使いにブラウン管の目前まで引き寄せられたのは私だけだったでしょうか。

 

食虫植物を知ったのは小学生の時でしたが文献によるものだけでした。最近、ホームセンターの生花コーナーに小さな鉢植えがあって、それを見つけました。当時、小学5年生の息子が興味を持って見ていたので、買って帰りました。有名なものは全部揃っていました。購入したのは息子が「ウツボカズラ」、私は「ハエトリグサ」です。ハエトリグサを選んだのは、もっともメカニカルな感じがしたからです。思ったより小さな植物だなというのが印象です。
早速、ハエ探しをしましたが、見つかりませんでした。

獰猛な食虫植物は「ハエトリグサ」

「ウツボカズラ」は「撫子(なでしこ)」の仲間だそうです。ナデシコ目には他にも食虫植物があります。有名なものは「モウセンゴケ」です。そして、このモウセンゴケは「モウセンゴケ科」とシャンルされ、私が買ったハエトリグサも含まれています。この科には日本の植物学者「牧野富太郎博士」が発見した、水棲食虫植物の「ムジナモ」も含まれています。私の母校(小学校)の「シンボル花」は撫子でした。校歌にも出てくるのですが、食虫植物のことを知るにつれ、ちょっと悲しい気分になりました。

 

ホームセンターで買ってきたウツボカズラもハエトリグサも、昆虫を捕獲する部分は1、2cm弱ほどしかありませんので、餌食はハエが限度かなと思っていましたら、私たちが買ってきたものは廉価な種類で、食虫植物マニアが集めているウツボカズラは全然違うものです。何十倍も残忍な雰囲気の立派?なものです。中には、昆虫どころか、哺乳類であるネズミまで餌食になってしまいます。

 

ウツボカズラ

ウツボカズラは種類により随分大きさに違いがありますが、共通しているのは、主体である袋状、壷状の「葉」の入口に「蓋」がることです。見た感じは、その袋に餌食が入ったら蓋を閉じるように見えますが、実際にはそのようなことしません。基本的に、植物らしく動くことはありません。生態観察データが不足していて、ほとんど生態が解っていません。多くのウツボカズラの蓋に見言える部位は小動物にとっては雨宿りのようなものです。雨天時、この蓋の裏に小さな生き物が雨宿りをし、雨滴がこの蓋に当たるとその衝撃で下の袋に落ちる仕掛けが「罠」の実態のようです。この袋から脱出できる生き物である、「カニグモ」はここに棲んでいて、落下した小動物を餌にしています。ウツボカズラは消化液を分泌することはなく、溺れて死んだ生き物から徐々に時間をかけて栄養を吸収しているそうです。また、「タカネクマネズミ」もこの中で生活し、その排泄物をウツボカズラが栄養として吸収しているのもあります。

 

外見、構造がウツボカズラに非常に似た食虫植物があります。「カタバミ」の仲間で「フクロユキノシタ」です。赤いのと、緑のがあります。餌食に対する仕組みはウツボカズラと同様です。

 

私は、買ってきて早々、「ハエ」探しをしましたが、ハエがウツボカズラの餌食になることはないそうです。積極的な捕獲動作がないので、ハエが袋に落っこちることはありません。アリを試しましたが、何ともないのです。こちらを選んだのは息子でしたから、すぐに飽きてしまったようです。食虫植物を名乗ってはいますがつまんない植物でした。
愛好家が所有するのもは立派で格好いいそうです。

「ハエトリグサ」の非力な体力

息子が選んだ「ウツボカズラ」は退屈な食虫植物でしたが、私のチョイスである、「ハエトリグサ」は期待が持てました。

 

「ウツボカズラ」でも述べましたが、なぜかハエが見つからず、妥協して、アリで遊びました。これがまた、ガッカリで、何も起こらないのです。ピンセットでアリをハエトリグサのお口(外国では、この部分のトゲが睫毛(まつげ)に見えるそうで、エンジエル・フライ・トラップ(女神のハエ取り)だそうです。)に入れたら、すぐに這い出てきます。何度やっても這い出てくるのです。数十秒後、「パクっ」閉じました。不発の爆竹みたいに驚きます。嫌な性格です。

 

何でこのようなことになるかと言うと、雨などの刺激で「誤作動」を防いでいるのではないかとされています。この仮説は最近の研究結果によるものということにも驚かされます。2010年に有力学説とされました。説の大意はこうです。

 

ハエトリグサ

ハエトリグサの「睫毛」ににあたる部分のトゲではなく、内側の上下に3本のセンサーの役目をするトゲがあって、ここに1回刺激があると、閉じるのに必要な物質の分泌が始まります。その物質が十分な量になるには20秒かかります。つまり、2回目の刺激が20秒後であればこの時、0.25秒〜0.5秒の速度で「パクっ」と閉じるのです。目や目に当たるセンサーは持たないので、入ったものが生き物でない時もあります。誤作動であれば一日以内に再度開きます。開いたら1回、口の中をこちょこちょっと刺激して、20秒待てば、また刺激すれば閉じます。獲物を食ったときは丸一日かけて密閉します。10日かけて消化し、また開いて、内容物(食べカス)を廃棄し次の餌を狙います。

 

餌を入れないで閉じさせて遊んでいると、この部分が枯れてしまうことがあるそうです。最悪、株全体が枯れることもあるそうです。そもそも、植物は動的な生命ではないので、0.5秒以内で閉じる。という動作は非常にエネルギーを消耗する動作だそうです。体力を消耗して枯れてしまうのです。

 

ハエトリグサを上手に育てるのは難しくありません。辛いでだけです。失敗の最大の原因は遊び過ぎです。観葉植物は見て楽しめます。見てしまったら「鶴」なって去ってゆくことはありません。「観たい」と言う欲求を抑える必要がありませんが、「食虫植物」を買ってきたのですから「餌やり」は欲求です。それを我慢して、肥料も与えないで育てればいいのです。また熱帯性植物ではないので高温にも気をつけねばなりません。

 

私の認識する「ウイキペディア」はユーモアとは無縁のサイトと信じていましたが、「ハエトリソウ」に関しては、愉快です。「パクパク食べる食虫植物は唯一ハエトリソウ」だそうです。

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